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【コレクション 】 5月の「今月の一品」を公開しました

2020.05.01

1916年、油彩・キャンヴァス、66.1×81.2cm、初出:第3回二科展(二科賞)、寄託:一般財団法人 陽山美術館

パラソルさせる女

東郷青児

19歳のときに二科展に初出品して二科賞を受賞、一躍画壇に名をはせた最初期の代表作です。日本では1910年代初頭から、現実の模倣を離れて二次元ならではの絵画世界を探求した表現主義、キュビスム、未来派など、欧州の前衛芸術が紹介され始めていました。東郷はそれらの動向をドイツ帰りの作曲家・山田耕筰から学びました。
画面の中央にはモダンガールが、右上には彼女の持つパラソルが描かれています。背景と人物は判別しがたいほど分解されていますが、それでも画面からは都会的な洗練と力強いリズムが感じられます。東郷は、渡欧後の1922(大正11)年にボローニャで、現代社会の躍動感を賛美したイタリア未来派の運動に参加しました。

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