SOMPO美術館についてコンセプト
SOMPO美術館は、フィンセント・ファン・ゴッホの
代表作《ひまわり》に出会えるアジアで唯一の美術館です。
世界一の乗車数をほこる新宿から文化・芸術を発信し、新たな賑わいを創出するとともに、
国内外の交流を促し、多様な価値観に満ちた魅力溢れる美術館を創造します。
美術館の外観デザインは、収蔵作品の核である東郷青児の作品をモチーフとした
垂直面と曲面を組み合わせており、本社ビルとの調和を意識しています。
建築について
建築面積 | 576.37㎡ |
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延床面積 | 3,955.65㎡ |
高さ | 39.9m |
階数 | 地上6階地下1階 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
施工 | 大成・清水・鴻池建設共同企業体 |
設計 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
監修 | 株式会社松下・樋口・翠建築研究室 展示室デザイン・内装:株式会社丹青社 |
建物
東郷青児作品をイメージした建築デザインと、損保ジャパン本社ビルの裾広がりの形状に調和する柔らかな曲線と色彩がSOMPO美術館の設計のコンセプトです。この曲線は外観と屋内の両方に取り入れられ、空間演出の大きな特徴になっています。
建物内部
1階はエントランスホール、2階はミュージアムショップと休憩スペース、3階から5階は展示室です。ショップと休憩スペースは天井や床などに木の素材を用いて、鑑賞の余韻を楽しむ心地よい空間を演出しています。
展示室
白を基調とした空間に作品が浮かび上がる展示室です。可変性の高い展示設備を配し、多彩な展示構成を可能にしました。
SOMPO美術館における環境問題への取組について
SOMPO美術館は、かけがえのない地球環境を未来へ引き継ぐため、美術館の管理・運営において環境への配慮を組み込むとともに、SOMPOグループとの協働を通じて、環境問題の解決に取り組むことで、レジリエントで持続可能な社会づくりに貢献していきます。
(SOMPOホールディングスの取組についてはこちら)
【施設・展覧会における取組】
- 電力の再生可能エネルギー(発電時にCO2を排出しない水力発電の電力)への切り替え
- 省エネ効果の高い空調機の導入
- 館内全ての照明のLED化、バックヤードには人感センサーを導入
- 展示室への可動壁の導入
- 展示用の仮設壁や展示台、バックパネル、床養生用ベニヤ等の再利用・有効活用
- 紙媒体の印刷物(展覧会ポスター・チラシ等)の削減
- 定期的な有害生物発生状況の点検や清掃等による害虫防除作業の実施(薬剤使用の削減)
- ミュージアムショップでのビニール製ショッパーの廃止
- ミュージアムカフェでのプラスチック製商材の廃止および環境配慮型商材の使用
- 対話による鑑賞教育などを通じた次世代育成
【組織における取組】
- ISO14001の認証取得
- 不在箇所の消灯や始業前・残業時の部分点灯の徹底
- ビルの基準に従った適切なゴミの分別実施
- 什器・備品等のリサイクル、リユースの徹底、グリーン購入の推進
- 再生紙の使用および紙の使用量削減
- WEB会議システムの活用等による出張の削減
- 古本等の回収、寄付
ロゴマークについて
このマークは、当館が所蔵する東郷青児の作品《超現実派の散歩》をモチーフにしたものです。
優れた美術作品に出合ったとき、人は心が解放され、作品世界で遊ぶような感覚を覚えます。
私達はこの作品の「散歩する人」をそうした心の自由の象徴とみなし、
「美術がもたらす心の自由を大切にしたい」というメッセージを込めてシンボルマークに採用しました。