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【コレクション 】9月の「今月の一品」を公開しました

2020.09.01

1970年、油彩・キャンヴァス、60.6×50.2cm、初出:東郷青児新作展(1972年)

古城

東郷青児

「時々刻々と表情の変わるモン・サン・ミシェルが忘れられない」(『東郷青児作品集』1977年)。女性美とならぶもうひとつのトレードマークである深い青色の絵具をもり上げて、海の上に建つ南仏の有名な修道院を描いています。このとき東郷は73歳。「起こりえる破綻をも意に介せず、大胆に冒険をやってみるのも、画家というメチエの宿命的な約束ごとだと思っている」(同前)。10年にわたり二科会の海外交流をひきいるなかで、アンフォルメルや抽象表現主義などの新しい絵画に触れた経験が、すでに確立した画風とは大きく異なる技法への興味をかきたてたようです。

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