タッシリ
東郷青児
アルジェリア南東部のサハラ砂漠にある世界遺産、タッシリナジェール国立公園は、サハラ砂漠の台地が浸食されてできた奇岩の間に新石器時代からの壁画群が残されています。アフリカの地は、ピカソがアフリカ彫刻に魅了されたように、原始的で純粋な人間性に対して欧州の芸術家たちがいだく理想を刺激し続けてきました。東郷は、アルジェリアが苛烈な闘争を経てフランスから独立を果たした後、1960年代後半から頻繁にこの地を訪れました。本作は、旅のガイドをしたトゥアレグ族たちとテント生活を共にしながら、タッシリの壁画を取材した成果です。
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