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【コレクション 】8月の「今月の一品」を公開しました

2021.08.01

1929年、油彩・キャンヴァス、97×64cm

東郷青児

フランスから帰国した翌年、パリの女性を思い出しつつ32歳で制作した第16回二科展の出品作。いわゆる「青児美人」らしい顔立ちを描き始めるのは、この5年ほど後のことである。本作は「現代美術自選代表作十五人展」(1950年)と「画業50年記念展」(1967年)にも出品された。「この絵は前後二年を費して仕上げ、全作品を通じて僕の一番好きなものである。この辺から僕の観点が非常にスタテイツクになつて来た。僕の起伏の多かつた生活が、やつと此の頃から統一され始めたのらしい。僕はかういふ心境でいつも絵を描いて行きたいと思ふ。この絵には、水晶末、雲母片を使つて白の諧調を数段に使ひ分けた所がある。」(『東郷青児画集』第一書房、1931年)

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