
1968年、鉛筆・水彩・紙 [3枚組の一枚] 20.5×13.5cm
スケッチ(ギリシャ・ベナキ美術館)
東郷青児
東郷がギリシャに旅した折にアテネのベナキ博物館で模写したと思われるスケッチ。同サイズの紙片3枚が一枚の額に入れられているため、おそらく小さなスケッチブックの一頁だったのだろう。画中の左上に「Musèe Benaki」と場所が記され、各部分を示す線と共に「Rouge(赤)」「blue(青)」「verte(緑)」「茶」と書き込まれている。現場では鉛筆だけで描き、後からメモ通りに着色したのかもしれない。ベナキ博物館は、先史時代からビザンチン美術を含む19世紀までのギリシャ美術と、イスラム美術やアジア美術まで幅広く収蔵している。東郷の遺品にはビザンチン様式風のイコン(制作時期不詳)が含まれており、この時の旅で入手した可能性が高い。
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