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【コレクション 】5月の「今月の一品」を公開しました

2022.05.02

第一書房 1931年9月

(解題)『東郷青児画集』

東郷青児

東郷が34歳の時に刊行された最初の画集。四六判(表紙19.1×13.5cm)、セピア色の題字と白黒図版の紙カバーを折り込んだフランス装の小冊子で、同シリーズに古賀春江、阿部金剛、前田寛治の巻もあった。糊付けされた奥付に「昭和六年九月十四日印刷 昭和六年九月十八日発行/定価五十銭/編集兼発行人 長谷川巳之吉/発行所 第一書房/印刷者 萩原芳雄 製本者 橋本久吉」(一部抜粋)とある。制作中の作者近影1枚と滞欧作品20点・帰朝後作品7点を白黒で印刷、後半14頁に東郷自筆の短い各作品の解題を収録。その書き出しが、前衛から職人的作風への転身の心境として引用される「僕は座り心地の悪い理論の椅子を古道具屋に売りはらつてしまつた」という一文である。

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