吉田博展

生誕140年

吉田博展

2017.07.08(土)- 08.27(日)

山と水の風景

開催終了

  • #吉田博展

「絵の鬼」と呼ばれ、水彩で、油彩で、木版画で世界に挑み続けた画人。ダイアナ妃や精神医学者フロイトも魅了した。
明治から昭和にかけて風景画の第一人者として活躍した吉田博(1876‐1950)の生誕140年を記念する回顧展です。
福岡県久留米市に生まれた吉田博は、10代半ばで画才を見込まれ、上京して小山正太郎の洋画塾不同舎に入門します。仲間から「絵の鬼」と呼ばれるほど鍛錬を積み、1899年アメリカに渡り数々の作品展を開催、水彩画の技術と質の高さが絶賛されます。その後も欧米を中心に渡航を重ね、国内はもとより世界各地の風景に取材した油彩画や木版画を発表、太平洋画会と官展を舞台に活動を続けました。
自然美をうたい多彩な風景を描いた吉田博は、毎年のように日本アルプスの山々に登るなど、とりわけ高山を愛し題材とする山岳画家としても知られています。制作全体を貫く、自然への真摯な眼差しと確かな技量に支えられた叙情豊かな作品は、国内外の多くの人々を魅了し、日本近代絵画史に大きな足跡を残しました。
本展では、水彩、油彩、木版へと媒体を展開させていった初期から晩年までの作品から200余点を厳選し、吉田博の全貌とその魅力に迫ります。

※会期中に展示替えあり(2回目以降は使用済みの有料観覧券の提出で割引あり)

【前期】7月8日(土)~7月30日(日) 181点(全期展示115点+前期のみ展示66点)
「生誕140年 吉田博展 前期作品」出品リストはこちら(PDF:290KB)

【後期】8月1日(火)~8月27日(日) 181点(全期展示115点+後期のみ展示66点)
「生誕140年 吉田博展 後期作品」出品リストはこちら(PDF:297KB)

開館時間

10:00 ― 18:00(入館は閉館30分前まで)

美術館までのアクセス

休館日

月曜日展示替期間/年末年始

※ 祝日・振替休日の場合は開館
※ 7月17日は開館、翌18日も開館

開館カレンダー

観覧料

個人 前売/団体
一般 1,200円 1,000円
65歳以上 1,000円 1,000円
大・高校生 800円 650円
高校生以下 無料 無料
  • 学生証、生徒手帳をご提示ください
  • 身体障がい者手帳/療育手帳/精神障がい者保健福祉手帳を提示のご本人とその介助者1名は無料。
    被爆者健康手帳を提示の方はご本人のみ無料。

※団体での受付は20名以上となります。
※2回目以降は使用済みの有料観覧券の提出で、一般800円、大学・高校生500円、65歳以上800円。

みどころ

ケンジントン宮殿の中にある執務室のダイアナ妃

壁に吉田博の2点の木版画が掛けられています。

(英国皇室専門誌「Majesty」1987年」より、写真提供:吉田司)
(左:《猿澤池》(1933年)、右:《瀬戸内海集 光る海》(1926年、本展出品作))

巡回先の上田市立美術館(6月18日に終了)で連載されたコラム週刊Yoshida



展覧会だけでは知ることができないエピソードが満載です。是非ご覧ください。

ケンジントン宮殿の中にある執務室のダイアナ妃

木版画の摺りの工程が分かりやすく説明されています。

主な作品

  • 冬木立

    明治27‐32(1894‐99)年 水彩、紙 横浜美術館蔵

  • ヴェニスの運河

    明治39(1906)年 油彩、カンバス 個人蔵

  • 雲海に入る日

    大正11(1922)年 油彩、カンバス 個人蔵

  • 穂高山

    大正期 油彩、カンバス 個人蔵

  • 日本アルプス十二題 劔山の朝

    大正15(1926)年 木版、紙 個人蔵

  • 瀬戸内海集 帆船 朝

    大正15(1926)年 木版、紙 個人蔵

  • 渓流

    昭和3(1928)年 木版、紙 千葉市美術館蔵

  • 印度と東南アジア フワテプールシクリ

    昭和6(1931)年 木版、紙 個人蔵

主催・協賛

主催
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、毎日新聞社
協賛
損保ジャパン日本興亜、ニューカラー写真印刷
特別協力
福岡市美術館
協力
モンベル

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